発達障害を抱えた方へのカウンセリング方針

つばさカウンセリングは発達障害の方からもご利用いただいています。
ひとことで発達障害と括られてますが症状は人によって様々。治療方針もパターン化されたものはありません。ご利用者様のお話を伺い、症状に寄り添いながら適宜方針を見つけていくような進め方になることが多いです。

そんな中で「つばさカウンセリングではこのような考えを基本にして発達障害の方とのセッションを行っています」ということのご案内です。

発達障害の方のカウンセリングを進めるにあたっての、当相談室の2つの基本的方針。
ひとつは、相談する問題はその時その時で変わることがあるということ
もうひとつは、症状を「なおす」とは考えないこと

相談する問題がその時その時で変わることがあるということ。
一般的なカウンセリングでは1つのテーマについて継続してカウンセリングを重ねて解決・解消していきます。
でも発達障害の方はとても広範囲で多岐にわたって生きづらさを抱えていることでしょう。1回目のカウンセリングと2回目のカウンセリングで相談内容が全く変わっていることも当然のようにあります。

私のこれまでの経験でも、最初の数回は遅刻癖をなんとかできないかという相談だったのが3・4回目あたりで急に語学留学についての相談になったり急に恋愛の相談になったりということもありました。また同じ日の相談で大きく異なる複数のテーマをもちかけられるケースもよくあります。

それで全然かまいません。発達障害の方はカウンセリングのテーマを無理にひとつに絞ることはありません。今ここで抱えている生きづらさを、この場で一緒にわかちあえればと思います。そこからみなさまが何かひとつでも成長の手掛かりがつかめたなら、それは更なる喜びです。

次に、症状を「なおす」とは考えていないこと。って「じゃあカウンセリングに行く意味は何なの?」と言われてしまいますね。
言い換えると「できないことはできない」を前提にして寄り添っていきます、ということです。

そもそも「なおす」ってどういうことでしょう?
「治す」にしても「直す」にしても、元の状態に戻すとか正しい状態に矯正するという意味合いではないでしょうか。
一般の方(←適当な言葉が思いつかないのでこの表現でお許しください)なら、もともとの状態が何らかの影響(弱さとか怠惰とか)で歪んでしまったのを、いろんな療法で元の状態に戻す・矯正するのですからカウンセリングで「なおす」ことになるでしょう。

でも発達障害の方はそうじゃないですよね。生まれながら、または生育過程での器質的な不調(←これも適切な言葉でなかったらごめんなさい)によって、一般の方から見るとちょっとおかしいと思われてしまう発言・行動に「なってしまう」という生きづらさで悩んでいることと感じてます。
そしてこれが「発達障害を抱えた方にとっての元の状態」だと定義するなら、なおすという考え方は違うんじゃないかな・・・そんな考えに基づいています。(あくまでも私の知識による主観なので、違いましたらご指導いただけると幸いです)

ということで、発達障害を抱えた方に対しては課題や療法を課して「できてないことをできるようにする」という方針ではなく、「できないものはできない」をスタートにした方針でカウンセリングを行います。まずはその時その時の気持ちや考え、つらさ、苦しい思いなどを「自分のペースで」存分に話してください。うまく話そうとか、わかるように伝なきゃという心配はせず「自分のペース」でOKです。
その話を私が受け止め、寄り添い、その気持ちを共にします。これで抱えている思いを発散でき、安心感を感じていたいてみなさまが癒されれば、と期待しています。
そして、今の状態よりもラクになれる方法を一緒に考えていきましょう。それができるかできないかは別です。できなかったらほかの方法を次回また一緒に考えていきましょう。これを繰り返して、なおるのではなくて「うまく適応できる」ようになることを目指したいと考えています。

基本的にはこのような方針で発達障害の方とのカウンセリングを進めています。
私も発達障害の方にどう寄り添えばいいのかを、みなさまから学ばせていただいてます。

みなさまのご利用、お待ちしています。

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