副業は今、”複”業の時代へ

今日の記事はキャリアコンサルティングに関連した、働き方をテーマにした内容です。

副業というと、みなさんどんなイメージをお持ちでしょうか?
「本業だけでは収入が低い人が生活のために仕方なく別の仕事をする」
そんなイメージをお持ちではないでしょうか。

確かにひと昔前はそんなイメージでした。
でも今はそれが変わってきているそうです。
それが「副業は複業」へ、という時代の流れです。

みなさんの「職業人生」ってどれくらいの長さでしょう?
大学卒で考えると24歳くらいで就職し、65歳まで働くとすれば約40年ですね。
専門学校や高卒の場合はもう数年長くなるので、一般的な職業人生は40~50年といったところでしょう。

一方ででみなさんは「企業の寿命」って気にしたことありますか?
昭和の企業体質では終身雇用がごく当たり前でしたし、バブルの前までは倒産、買収合併などほとんど考えられず、会社は永年にわたって存続する印象がありました。
しかしバブル崩壊後はその神話が崩れたことはみなさんも承知のことでしょう。

以前は「企業寿命30年説」と言われていましたが、去年のデータでは企業の平均寿命は23~24年と言われています。
あくまでも平均で見た場合のお話ですがこれは職業人生を約45年と考えるなら約半分に過ぎません。つまり職業人生のうち1回はキャリアチェンジ(転職・出向など)を迫られる、ということです。
さらに2016年の倒産企業データでは10年未満で倒産した企業が25%近くを占めています。
つまり新興企業ではそこで10年働けるか(会社自体が存続するか)どうか、という時代です。
そうなるとキャリアチェンジも1回では済まず2回・3回することが生きていくために必要となります。

このように「1つの会社で長く働く」という働き方は現代では難しくなっています。
そこで主たる仕事とは別にもうひとつ仕事を持つこと。「複数の仕事を持つ=複業」という働き方が注目されてきています。

注目される要因のひとつは、いざという時の収入確保。
主たる仕事が突然倒産し失業した場合でも、もうひとつの仕事である程度の収入は確保できます。次の仕事が決まるまで少し安心できますし、もしかしたらそちらを本業にする道も出てくるかもしれません。

もうひとつの要因は「生きがい・働きがい」。
主たる仕事では生活収入を確保するために、長く雇用してもらえるような成果を上げなければなりません。そのために望まない仕事をイヤイヤ行っているケースもあるでしょう。
そこで「やりたい仕事、能力を発揮できる仕事」を複業で持つというもの。収入面のメリットもありますが、それ以上に自分の夢ややりたいことを実現して「生きがいや働きがいを実感する」という目的で複業を持つ傾向が増えつつあるそうです。

そう、補助(副える)の仕事ではなくて、自分らしい生き方を求めて複数の仕事を持つことです。
この点が昔の「(生活のために仕方なくする)副業」との違いなのです。

また複業の流れは企業側にもメリットがあるそうです。
例えば通常期と繁忙期での雇用者数の調整に、副業(複業)の希望者を活用できること。人手が足りない時に期間限定を前提に雇用できる上に、その仕事をやりたい人材が集まってくる。それも本業で責任のある仕事をされているので、質の高い人材が集まりやすいそうです。
ほかにも飲食店では夜間のスタッフが不足しているので、夕方で本業が終わった後の時間帯のみ働いてくれる人材がいるととても助かるようです。

つまり複業は、企業にとっても労働者にとってもwin-winな働き方。
今の時代はこんな働き方が選択肢に加わっているのです。

しかし残念ながら、社則で副業を認めていない、禁止している企業がまだまだ多いのが現状です。
ただ上記のように労働市場が活性すること、また会社に万が一があったときに雇用者がスムーズにキャリアチェンジできる環境を整える目的でも、副業について柔軟に考える経営者が増えるといいなと思います。

今日の記事はBS-TBS”週刊報道Biz Street(2017年12月16日放送)”での情報を基に、私個人の見解を加えて書いたものです

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