“周りのひと”の疲れや苦しみも・・・

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“周りのひと”の苦しみ

検索の際は主に心理学や心身症に関する言葉をキーワードにしていて、こころの症状に困っている方、悩んでいる方の本音や苦しみの声、また健常者や心理職の人たちに対しての不満や苦情を拝見させていただいてます。学校では習わない、テキストや専門書でも学べない「現場」「現実」「当事者」の視点を知ることができるので、私にとってありがたい先生たちのような存在に感じてます。
みなさんの生の声を真摯に受け止めて、カウンセリング業務に活かしていかなければと思ってます。

こうして検索していると、こころの症状に困っている方のほかに「その周りにいる方々」のつぶやきにもヒットすることがあります。例えばうつの夫と生活する奥様、発達障害のお子さんを世話するお母さんの苦労話など。
もちろん当事者がいちばん苦しんでいるのですが、当事者を周囲で見守っている皆様(以下”周りのひと”と表記)も相当苦しんでいるのがわかります。

“周りのひと”の苦しみは、思い通りにならない憤りやストレス、どうしたらいいのか先行きが見えない不安、この苦しみを話せる相手がいない閉塞感、ほかに頼れる人がいない孤独との戦い、体力的限界(疲れ)など。
そして、これらをひとりで抱え込まなければならない境遇に苦しんでいるケースもあります。

 

話してみて!それだけでラクになれるかも

このままでは”周りのひと”も参ってしまいます。だから”周りのひと”こそ、率先してケアしてほしいなと思います。
ケアと言っても難しく考えることはありません。まずは「話すこと」を試してみてください。話す効果は思っているよりも偉大なのです。

せき止められてしまった池は水が流れがありません。流れがないと満水のまま、新たな水が入ってくる余裕もありません。だから池はどんどん澱んでいきます。その澱んだ水がただ対流しているだけで、池が浄化する道筋は見えません。
せき止めている水門を開き、澱んだ水を下流に流すことができれば池の貯水量に余裕ができます。余裕ができたら上流からきれいな水が流れ込むことができます。きれいで新鮮な水が入り込み、汚れた水が流れ出ていくことで澱んだ池は次第にきれいになっていきます。

人の心理状態にも同じことが当てはまります。
自分の中だけで考えていては、同じ思いや考えがグルグル回るだけで結局ストレスを自分の中にため込んでしまいます。考えれば考えるほど澱んでしまう=重く苦しいストレスとなるでしょう。
その思いや考え、苦しみを誰かに話すことで、あなたの中だけで滞留していた気持ちを外へ流すことができます。それだけで気持ちが軽くなることもよくあるのです。気持ちに流れを作ることで抱えていた苦しみを外に吐き出すことができ、あなたのこころ(池)に「余裕」が生まれるからです。話すだけでは解決にはつながらないかもしれませんが、気持ちに余裕ができただけでも新たな行動ができる可能性が生まれます。

さらに、満水で心が澱んでいた状態、いっぱいいっぱいの状態では他人の声に耳を貸す余裕などなかったでしょうが、余裕ができると他の人の考えやアドバイスを聞き入れることもできるようになります。煮詰まっていたこころに余裕ができたおかげで上流から新たな水が流れ込めるようになったのです。澱んでいた自分の考えと、新鮮な他人のアドバイスが対流し撹拌されることで解決のヒントが見つかる=池が浄化されることも期待できます。

「話すだけじゃなんにもならない」と思うかもしれませんが、逆に言えば「何もしなきゃ池はもっと澱んでいくだけ」「話すことにはこれだけの可能性がある」のです。病院に行く必要もない、薬を買う必要もない、最も身近なセルフケアなのです。

問題は話す相手。「誰に話すか」「誰なら聞いてもらえるか」ですね。身近で気軽にできるセルフケアですが、相手の選び方には気をつける点があります。

 

カウンセラーを利用してもいいのです!

誰に話すか。なんでも聞いてくれる人、気軽に話せる人、かつ「自分が傷つかないような対応をしてくれる人」。心身とも疲れ切っているあなたの話を聴いてくれる相手にはこういう資質が求められるでしょう。
なんでも聞いてくれる人、気軽に話せる人ならみなさんの身近にもいるかもしれません。問題は最後の「自分が傷つかないような対応をしてくれる人」。この資質を持った人はそうそういないかもしれません。

身近な人に話を聴いてもらった時。過去にこんなこと、ありませんでしたか?

・ただつらい気持ちを聞いてほしいだけなのに、一方的に指導やアドバイスされてウザかった
・無理やりポジティブに持っていかれる
・話してる途中で相手に話を遮られてしまい最後まで話せない
・明らかに上の空、他人事としか聞いてくれない
・逆にオーバーリアクション
・自分の考えや行動を非難・否定された
・自分のことよりも相手の経験談が話題の中心になっていた
・話を聴いてもらうつもりが、気づいたら相手の話を聞かされていた

こういう態度をされると、話した後でかえって重苦しさが残ってしまいますよね。
話すだけのセルフケアをするには話す相手をきちんと選ぶ必要があります。友達がたくさんいる人でも「安心して離せる相手」はなかなかいないかもしれません。

安心して話せる人が身近にいない場合は、心理カウンセラーの利用も選択肢に入れてほしいなと思ってます。心理カウンセラーは「話を聴くプロ」です。上記に挙げたような対応ではいけないと理解し、そうならないための訓練をきちんと積んでいます。きっと、友達に話すのとは違う満足感を感じていただけるはずです。

「カウンセリングって、心身症になってしまった人が利用するものでしょ?」
そう思っている方がいるかもしれませんね。それも一理ありますが、心理カウンセリングにはほかにも「予防」という側面もあります。例えばストレスが軽いうちに発散して深刻なメンタル不調に陥るのを予防するのです。
だから心身症に陥ってない人、健常者にも気軽に活用していただいて構わないのです!
(加えて当所では「学習コース」もあるので心理学の勉強教室としてもご利用いただけます)

 

おすすめは通話カウンセリング

“周りのひと”が、セルフケアでカウンセリングを利用する。
その場合はわざわざ来室せずとも通話カウンセリングでも十分です。話す効果」を味わっていただくのに、心理療法を特に必要としないからです。

心身症に陥っている方の場合は回復へ向けて心理療法を適用するほうが望ましいことがあるため、相談室に来室いただいたほうが効果があります。
しかし”周りのひと”の場合は予防目的で利用。この時点では特別な心理療法を適用する必要はなく、対話療法(みなさんに「話させる」技法を使う療法)で様子を見ることになります。もちろん対話療法も対面で行うほうが高い効果がありますが、まず気軽に利用してみたいのであれば最初は通話でも十分です。料金も一般的には通話のほうがリーズナブルです。

 

まずは”周りのひと”であるあなたが回復を

心身症の当事者も大変ですが、その”周りのひと”も相当なストレス・プレッシャー・孤独感を背負っているはず。また当事者の方の中には周りのひとに面倒をかけている自覚があって申し訳なさを感じてしまっている、それも苦しみの一つになっている、そんな方もいらっしゃいます。

それは、”周りのひと”が元気な姿を見せることで当事者の方の苦しみをひとつ軽減させることができるということ。当事者の方の回復の手掛かりになる、回復への第一歩になるかもしれません。

“周りのひと”がまずはきちんとセルフケアをし、”周りのひと”がまずは元気を取り戻してほしいと思います。そのお手伝いに、心理カウンセリングを始め「身近なケアサービス」を気軽に活用していただければ・・・そう願っています。