新学期はこどもの危機

夏休みが終わり、新学期を迎えるこの時期。
こころが不安定になるこどもが増えるのもこのタイミングです。

こどもは夏休みに大人になる

学校生活ではみんなで同じことをして、成長の程度もほぼ同じ。そしてみんなとほぼ毎日一緒にいるため、周りのお友達の変化(成長の度合い)も微々たるものにしか感じられないでしょう。

一方で夏休みの間は、お友達は学校から離れて家族や別のコミュニティの仲間といろんな体験をします。
スポーツに打ち込んだり、親戚のところで田舎の生活を体験したり、海外旅行に行ったり、職業体験したり、勉強に打ち込んだり・・・
夏休みの体験は、こどもを大人へ「大きく」成長させます。

変化についていけないと思い悩む

つまり2学期になって、周りのお友達の雰囲気・態度が以前と大きく変わっている姿を見て困惑してしまうケースがあります。
特に自分自身は夏休みの間ただ遊んでいただけと思っているお子さんは、周りのお友達がなんか立派になってる、大人っぽくになった様子にコンプレックスを抱えてしまうケースもあります。
1学期の終わりの頃と同じ感覚でお友達とコミュニケーションしたところなんかうまくいかなかった、お友達の態度に違和感や温度差を感じた。そこで混乱してしまうのです。

1学期は全く新しい環境、未知の人間関係でスタートし、手探り状態で他者とコミュニケーションしながら友情を深め、仲間を作ってきました。そこで「誰が人気者か」とか「強い人は誰か」とか、自分はこの中でどんな位置づけなのかといった、ある程度仲間内でのポジションやパターンが構築されかかった状態で夏休みに入りました。

この夏休み前のパターンが2学期になっても同じだと思っていたら・・・「あれ?」「なんで?」
こんなふうにお子さんが混乱することがあります。
それは、まわりのお友達が夏休みの間に変わったから。1学期の終わりの頃と同じ目で見ていたら違和感が出るのも当然なのです。

2学期になってからお子さんがなんか元気がない。今までとなんか違う。
そんな様子が見受けられたなら、上記のような状況が疑われます。

「悩むこと」を成長のきっかけに

新学期になってお子さんの様子がおかしいと感じたら、まずはゆっくりお話する時間をとって、何に落ち込んでいるのか、何に悩んでいるのかを聞いてあげてほしいなと思います。
そして上記の流れにあてはまっていそうだったら、解決方法を「いっしょに」考えていくことがお薦めです。

・・・「いっしょに」というところがポイントです。親から「ああしなさい」「こうするのがいい」と指導をしないで、まずはお子さんの考えを引き出してほしいのです。「あなたはどうなりたいの?」「じゃあ、そうなるためにはどうしたらいいのだろう?」といった具合に、お子さんなりに解決策を考えてもらうことが望ましいと考えられます。

すると2つの面での成長が期待できるのです。
ひとつは、抱えているコンプレックスを解消すること。
そしてもうひとつ、危機に直面した際に自力で乗り越える力がつくことです。

危機を乗り越える力。
これは後日改めてくわしくご案内しようと考えてますが、こどものうちから危機や変化にはきちんと向き合い、自分で解決しようとする経験をしておくと、大人になってから思い悩むことは激減するのです。
つまり大人になってメンタル不調に陥ることを防ぐためにも、こどもの時には自力で危機を乗り越えることをたくさん経験してもらいたいと考えています。

自力と言っても、こどもが自力で考えることにはもちろん限界があります。
だから親御さんの「お手伝い」が必要なのです。
そのお手伝いのやりかた(話の聴きかた)には「傾聴技術」が必要です。そのひとつが先ほど書いた「お子さんの考え方を引き出す聴きかた」になります。

傾聴技術は当相談室で学習できますので、ご利用をお待ちしています。
ご希望の場合は心理カウンセリング(ルームカウンセリング)としてお申込みいただければOKです。