みなさんはテレビをつけっぱなしで過ごすことありますか?
私は見たい番組があるときはもちろんですが、BGM代わりに何となくつけることもよくあります。音楽やトークなどが流れていると落ち着くというか楽しい気分で過ごせるからです
しかし最近はテレビをつけているとなんか気が滅入る感じがします
楽しみにしていた番組、興味のある内容の番組でも、見た後の楽しさが半減しているというか、なんかスッキリしない・・・
その原因、私はCMにあるように感じてます
そして今のCMの見せ方はうつ症状の促進につながる要素があると危惧しています
しつこいCM、長いCM
テレビをつけていると1日に数多くのCMが流れます。数多くと思いきや、ほとんどは限られたCMが何度も流れているだけなんですよね
例えばある平日午前中、民放の情報番組
2・3分ごとにCMに切り替わり、そのたびに同じ会社の過払い金のCMが流れました
正確に測ったわけではありませんが30分の間に5・6回見せられたと思います
そのしつこさには本当にうんざりします
2000年くらいまでは「CMは1本15秒」「番組内のCM時間は1回につき1分(=4本)」「1時間番組の中にCM回数は3~4回」といった暗黙のパターンのようなものがありました。15秒で収まるよう商品をコンパクトにわかりやすく宣伝したCMが1回につき4本(=1分)程度。それを1時間番組の中で3・4回に抑えることで番組本来の内容を邪魔しないように作られていたものです
しかし最近はどうでしょう?
保険会社などはCM上で細かいことまで説明したり、サプリ通販のCMは体験者の話を入れたり、通信会社などはCM自体がストーリー仕立てになっていて、1つのCMが30秒~1分程度と長くなっています
そして番組間のCM時間が3分にも及ぶこともあります。ひどい番組ではCMが3分近く流れた後、15秒だけ番組に戻りまた3分CMを見せられる・・・「CMの合間に番組をやってるんじゃないか」という構成の番組があります
番組を楽しみたいと思ってテレビを見た人にとって、こんな構成はストレス以外の何物でもありません
楽しみたいという欲求が満たせない、それどころかかえってストレスを与えられる・・・
これではテレビを見ると憂鬱になるのは当然です
不安・絶望を煽る最近のCM
最近のCM、みなさんどう感じてますか?興味のある商品のCMや見ていて楽しくなるCMならまだいいのですが、実際はどうでしょう?
過払い金や肝炎の賠償金の受け取りを煽る弁護士事務所や法律事務所のCM
病気のリスクを煽る保険会社のCM
「痛っ!」と腰や膝を痛めるシーンを流す製薬会社のCM
体験者の成功体験を流す怪しげなサプリや健康食品のCM
病気の恐ろしさをアピールして検診を促すCM
葬儀屋やお墓のCM
なんかいらない不安を掻き立てるもの、死や病を連想させるもの、将来は不安だらけという印象を与えるCMばかりじゃないですか?
こんなCMを何度もくりかえし見せられていては気分が上がるはずがありません
どうも最近テレビでCMを流してる会社って、病気とか死に関連する企業が多いように感じます
超高齢化社会だからCMスポンサーもそういう業種が多くなってしまうのでしょうが、テレビを見る側としてはこのようなCMばかり見せられるとそれは気が滅入ってしまいます
特に「当事者」にとっては気が滅入るだけでなく苦しみも感じます
「当事者」というのは・・・
たとえば私の場合、上記の例に挙げた”「痛っ!」と腰や膝を痛めるシーンを流す製薬会社のCM”に困っています
腰痛の薬のCMって、必ずと言っていいほど腰を痛めるシーンとともに「痛っ!」というセリフがあるじゃないですか
私は何年にもわたってひどい腰痛に悩まされているので、あの「痛っ!」という音声が鼓膜を刺激するだけで腰の痛みが誘発されてしまうんです
するとそれまでの番組がどれだけ面白かったとしても、この瞬間からその楽しさが吹っ飛んで憂鬱になってしまいます
このように腰痛持ちの方にとっての、痛みを誘発するようなCM
ちょっとした痛みが気になっている方に対しての、大きな病気の可能性を煽るCM
闘病中の方にとっての保険やお墓、葬儀屋のCM
これらは健常者が見る分にはなんともないCMでも、当事者にとっては大きなストレスに感じるものです
そしてこの「当事者」に該当する視聴者は結構多くいると思われます
作り手の都合が招く「CMうつ」
CMを”作る側”としてはこれでいいのでしょう
「どういう形であれ」商品やサービス、企業名を視聴者に印象づけられればいいのですから
中には「不快に思われようが視聴者に商品名を印象づけられればいい」といった考えのスポンサーもあります
この「どういう形であれ」というやり方に、私はメンタルケアの面から危険を感じています。それはここまで挙げてきた「不安を煽るCM」や「不快でしつこいCM」がうつ症状を引き出したり助長する要因になっていると感じているからです
テレビ番組は楽しい気分になりたくて見るものなのに、楽しさを得ることができない
さらにはCMが将来不安を煽る、病気の不安を煽る、死を連想させる・・・
それを長々と、何度も繰り返し見せられる
欲求は満たされないわ、不安にさせられるわ、不快でストレスになるわで気分が滅入ってしまいます
「CMうつ」
勝手に名付けていいのなら私はこの状態をこう呼びたいです
さらに先ほどのように「当事者」にあたる方は落ち込み度合いもより大きくなりがち。深刻なうつ症状に陥ることも心配されます
しかし今のテレビ局、スポンサー、CM制作会社の方針はそんなことお構いなし。作り手の自己満足なCMづくりに没頭しています
ならば自己防衛するより仕方がありません
防衛策は「消音」がおすすめ!
「そんなにCMでストレスを感じるならテレビを見なけりゃいいじゃないか!」
それはごもっともな意見です。でもテレビ好きな方や楽しみな番組がある方にとってはそうもいきません
CMのタイミングでテレビを消すという方法もありますが、それではCMが終わるタイミングがわからずいつ番組に戻るか不安ですよね
そこでおすすめするのが「消音ボタン」の活用です
CMに入ったらリモコンの消音ボタンをポチっと押すだけ。音が流れないだけでもCMの不快さがかなり軽減されますよ
CM中はできるだけ画面を見ないようにする。他のことをしつつたまに画面に目をやって、番組に戻ったようなら消音を解除する
これなら番組を見逃すことがなく、不快なCMからも解放されます。番組をがっつり楽しめること間違いなしです!
きちんと番組を楽しんで、しっかり満足感を得る
テレビを上手に使ってうまくストレス解消のアイテムにしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました